「消費者インサイト」の抽出方法
以前の記事で、インサイトの用語説明をさせていただきました。
今回は「定性調査」を用いた、インサイト抽出の方法について考えてみたいと思います。
「定性調査」とは、お客さまと対面する形式で、生の声などの意見を吸い上げる調査手法です。
「定性調査」では、定量調査で抽出したサンプルを基に仮説を立て、狭く深く調査を行います。
そのため、全体感の把握や正確な割合や分布の確認には向いていません。
一方、お客さまと対面で見聞きすることで、リアルな利用シチュエーションやニーズなどを深く知ることができます。
「なぜ自社サービスを検討しているのか?」「どんなシチュエーションで検討しているのか?」「サービスに満足しているのか?」
こういった情報は、お客さまを理解をするうえで欠かせないものですが、定量データだけでは推測の域を出ません。
「定性調査」を実施し、お客さまの行動や声をしっかり見て聞くことで、マーケティングに活かしていくことができます。
実施の際は、定量調査で抽出したサンプルを基に仮説を立てることがポイントです。
行き当たりばったりで販売計画を作り実行しても、売れた売れないしか分かりませんが、毎回地道に定量調査を基とした仮説を設定していれば、売れないときにプロセスの点検ができ、次回販売効果を上げる可能性が高まります。
例えば、定量調査で30代女性の加入率が低い場合、夫の会社の保険に一緒に入っているのか?または女性向けの商品が少ないがために他の保険商品に加入しているのか?といった仮説を立てることができます。
その仮説を元に、アンケートやインタビューなどの定性調査を行ってみましょう。
ご参考に、ペルソナマーケティングについての過去記事もご覧ください。