高齢者の色覚に対応すべき3つのポイント
高齢になると誰でも“見えにくくなる色”が出てくるのをご存知でしょうか?
高齢になると、視力の低下や老眼で「ものが見づらくなった」と感じる人は多いでしょう。
しかしそれだけでなく加齢によって特定の色が見えづらくなることも原因として考えられます。
以下はカラーコーディネーションの基礎(東京商工会議所編)からの引用となります。
「人間の眼は老化することによって、色の見え方に影響を与える。
老化による大きな変化は、水晶体の色素沈着によって黄色く濁ってくる。
黄色のフィルタをかけたような状態になり、短波長(青や紫など)の成分が色素に吸収され、
網膜に到達しにくくなるのである。
このため短波長の色相を識別しにくくなるのである。」
引用元:カラーコーディネーションの基礎(東京商工会議所編)
そこで、高齢者の色覚に対応すべき3つのポイントとして、以下が考えられます。
①青、紫の使用を控える
②目立たせたい=黄色は逆効果
③フチ取りで文字と背景色の境界を明確にする
高齢化が進む日本では、2人に1人は視力の衰えや眼の疾患があるため、
ユニバーサルデザインの概念を取り入れるなど加齢による「物の見え方の変化」への配慮が重要となってきます。