フラットデザインをご存知ですか?
「見やすく」「わかりやすく」にはフラットデザイン
フラットデザインとは、文字通り「平らなデザイン」のことで、グラデーションや影、テクスチャーなどの質感や立体感を排除したスタイルをいいます。
今まで主流だった「インパクトがある」「美しい」デザインは人目を引きますが、時にビジュアルだけが印象に残り「内容が入ってこない」。グラフィック効果の多用で「やぼったく見える」なんてことも。
それに対して、フラットデザインは「質感や立体感がない」「機能や内容が一目でわかる」「シンプルなタイポグラフィ(文字)」「シンプルなグリットレイアウト」などの特徴から視認性が高くなります。
結果、より多くの人が理解することができるデザインを作ることが可能になります。
ユーザビリティの高いフラットデザイン
例えば、下記のアイコンをご覧ください。
①は立体的でインパクトがあるので目を引きます。
②はフラットデザインの特徴を活かしてシンプルです。
比較すると②は簡素すぎるため①の方が効果的に見えます。
しかし、サイズが小さくなるとどうでしょう?
①は読みづらく、見た目も汚くなってしまいます。
②は小さくなっても、読みやすく、見やすいです。
立体的なグラフィックは、大きく使用した時は綺麗で目立ちますが、小さく使用したい時、グラフィック効果が邪魔になってしまいます。
フラットデザインは小型の印刷物やPC・スマホで「見やすい」「わかりやすい」を表現する際に有効といえます。
しかし、フラットデザインにも欠点はあります。
その一つはデザイン表現の単純化で似た仕上がりになりがちになるということ。
多用しすぎると、他との差別化が測りづらくなってしまいますので注意が必要です。
目の前のお仕事にフラットデザインの視点を取り入れてみてはいかがでしょうか?